イサーン2000キロの旅


 昨年の12月、私たち6人はバンコクからコラート、ウドンタニ、ローイ、ピサヌローク、スコータイ、ウタラディットを経てバンコクに戻る7日間の旅をしました。タイの田舎イサーンの中央部を北に横断し、そこから西に向かって山岳地帯を抜け、チャオプラヤー川の支流に沿って南に下る道程約2000キロに及ぶ車の旅です。途中何度かハプニングがありましたが、最後にバンコクに戻った時、参加者全員こんなにリーズナブルでおもしろい海外旅行は初めてだと同感しました。その中で特に印象に残っているものをいくつか上げます。
先ずは陶器の町ダンクウィアンです。ここでは、日本の国際陶芸展に出品した抹茶茶碗を格安の値段で譲ってもらいました。芸術家のお店だけでなく、一般のおみやげ物屋にも実にユニークな陶器がたくさん並んでおり、1日中のぞいていたい気がしました。
 次に、北部のナショナルパークでは、すばらしい山岳景色、始めて見る熱帯雨林と木々にまとわりつく着生ラン、人間の顔の数倍もある豆の種、蝶の乱舞に感動しました。
 また、ウドンタニのウドンオーキッドガーデンでは、世界でここにしかないランの香水とランの蜂蜜を買うことができました。日本に帰って、これが一番人気のお土産でした。
 さらに、ドライブの間果てしなく続く田園、さとうきび畑、キャッサバ畑とその間に群れる牛や水牛の姿は、もう日本では遠い昔に見られなくなった元風景となっています。
 そして、イサーンと言えば忘れてはならないのは、毎日私たちの味覚を楽しませてくれた青パパイヤのサラダ「ソムタム」やガイヤーンなどイサーン料理の数々です。朝市にはこれらの素材が所狭しと並べられるので、訪れる町ごとに朝市をぞくのも楽しみの一つでした。
 今回の行程はかなり強行軍だったため、途中見れなかったティラノサウルスの発掘現場や農村風景、町の市場を次回はゆっくり回りたいと考えています。
 最後に、ウタラディットのレストランでお店の人に「なぜチェンマイにいかないでイサーンなんかに行くの?」と聞かれたとき、これがおいしいよと名も知らぬ果物をくれた市場のおばさん、タイの地図を丁寧に説明してくれた本屋のお姉さん、山間地の貧しい村で宝くじを進められた女の子など、イサーンの人たちの親切な態度や素朴な笑顔が目に浮かんできました。たしかに、イサーンにはいくつかのクメール遺跡をのぞけば日本のガイドブックに載っているものはあまりありません。しかし、そこには、貧しさにも負けず懸命に生きる素朴な人々の生活があります。それが私たちにとっては何よりの魅力に感じられました。
「この次はもうバンコクには寄らなくていいね。」とみんなで話しています。
2001年1月3日
山本 

イサーン2000キロの旅(七泊六日)全日程はここ

<さいごにコラートマガジンからのお礼>

山本ご一行様
山本様には、一昨年(1999年)年末と去年(2000年)の年末と、2年続けて私共のサービスをご利用いただきました。コラートを、イーサンを、そしてタイの自然をこよなく愛する人に巡り会えて、スタッフ一同、感謝、感謝いたしております。
本当にありがとうございます。
コラートマガジン 関口 


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